我が家がそれを選んだ理由

選択することがたくさんある。

“子供を信じて待つ保育”を家でやってみたら、ちょっといいことがあった話。

 

以前書いた記事ですが、

 

www.kurashika.site

 森のようちえんピッコロの中島先生の

講演会に参加して、

 

①感情を裁かず、②中庸で聞き、③共感し、④失敗を受け入れる
 
ということを、
子どもと接する時に
大事にしていこうと
思いました。
 
 
このところ、
もうすぐ4歳、もうすぐ2歳になる
我が家の兄弟が
よく喧嘩をしています。
 
今回は
前述の“大事にしたいこと”を
実践して、
ちょっといいことがあった話を
書きたいと思います。
 
 

 

 

 

 

兄弟ケンカ(その1): お兄ちゃんの遊びを邪魔する弟ちゃん

 

 

ある平日の朝、

お兄ちゃんが弟ちゃんに怒ってました。

 

どうしたの?と聞いてみると、

お兄ちゃんが興奮して喋るのですが、

話が断片的でよくわかりませんでした。

 

何回か質問して、

お兄ちゃんが答えたことを

要約すると、

こういうことでした。

 

お兄ちゃんが『工事現場』と設定して車のおもちゃを置いていたところを、弟ちゃんがコンビカーに乗って『工事現場』を通過していってしまうことに怒っていた
 
なるほど。
しかも弟ちゃんがニコニコしながら
コンビカーで工事現場のおもちゃを
轢いていくので、
お兄ちゃん怒り増幅。
 
「笑うことじゃない!」
「(弟)ちゃん話聞いて!」
 
と弟ちゃんに向かって
泣きながら叫んでいました。

 

 

その間もニヤニヤしながら

コンビカーでうろうろする

弟ちゃん。

 

そこで、“大事にしたいこと”に沿って

ケンカの解決を試みました。

 

■やってみたこと■

①感情を裁かない

泣いて興奮していたお兄ちゃんがとりあえず泣き止むまでそばに座った。

 

②中庸で聞く

弟ちゃんの話は聞けないので、お兄ちゃんの話を最後まで聞いた。

 

③共感する

「嫌だったね。」「悲しいね。」と共感していることを示した。

 

 

 弟ちゃんに

「お兄ちゃんの工事現場を通らないでね」

と言ったところで、

まだ話通じません。

 

工事現場だろうが、なんだろうが、

構わずコンビカーで走り続けます。

 

弟ちゃんからコンビカーを取り上げたら

今度は弟ちゃんが泣いていたでしょう。

 

お兄ちゃんには

弟ちゃんに理解してもらうことは

難しいことを説明しました。

 

それでも納得のいかないお兄ちゃん。

泣き続けました。

 

そこで、私は、

 

「工事現場もう一回作る?」

 

「工事現場を(弟)ちゃんに

壊されないように遊ぶには

どうしたらいいかなぁ?」

 

とお兄ちゃんに聞いてみました。

 

すぐにお兄ちゃんから答えは

聞けなかったですが、

少し経ったあと、

 

「(弟)ちゃんが通らないところに

工事現場作る。」

 

と自分で考えて答えてくれました!

 

しかし、平日の朝だったので、

保育園に行く支度をしなくてはならず、

そのあと遊び直すことは

しませんでしたが、

 

自分で解決策を考えてくれたことが

母としては大きな収穫だったと

思いました。

 

 

兄弟ケンカ(その2):コンビカーの取り合い

 

ケンカ(その1)の数日後、

ある 平日の夕方、

保育園から帰ってきた後、

部屋で弟ちゃんがコンビカーに

乗っていました。

 

このころ、

弟ちゃんがおもちゃなどで

遊んでいると、

「(兄)ちゃんが先使ってた!」

と、

とんでもない言いがかりをつけ(笑)、

おもちゃを取ろうとしたり、

遊んでいるところを邪魔したりする

ことが多かったお兄ちゃん。

 

今回も、

弟ちゃんが乗って遊んでいた

コンビカーに目をつけ、

「かしてー」

「かしてー」

としつこく言い寄るお兄ちゃん。

 

しばらく他のことをしながら

見守っていた私でしたが、

 

お兄ちゃんがあまりにしつこく

言い寄っていて、

挙句、弟ちゃんは玄関まで

追い詰められ、

廊下から土間にコンビカーごと

落ちてしまいました!

 

落ちて泣いている弟ちゃんに

寄り添いながら、

お兄ちゃんに話を聞くと、

 

「(弟)ちゃんがコンビカーを

貸してくれない」

とのこと。

 

まず、

玄関まで追い詰めちゃよくないよ。

っと注意した後、

 

私:「(弟)ちゃんが遊び終わるまで

  待ってみたら?」

 

兄:「待てない!今乗りたい!」

 

私:「でも(弟)ちゃんは

  まだ乗りたいみたいだよ。」

 

兄:「やだ!今乗りたい!」

 

弟ちゃんに、まだ遊ぶ?と聞くと

首を縦に振って、コンビカーから

降りません。

 

お兄ちゃんにも、弟ちゃんにも

他の遊びを勧めてみてもダメでした。

 

私:「じゃあ、どうしたら

  (弟)ちゃんは譲ってくれるかな?」

 

と、問いかけてみたら、

少し経って、

 

兄:「(弟)ちゃんが牛乳を

  飲んでいればいい。」

 

と、答えました。

 

補足ですが、

保育園から帰宅すると、

牛乳を飲んで一息つく習慣があり、

その時はまだ牛乳を飲む前でした。

 

私:「じゃあ(弟)ちゃん、

  今から牛乳飲む?」

 

と弟ちゃんに聞くと、

自らコンビカーを降りて

お兄ちゃんに譲ってくれました。

 

すぐさまお兄ちゃんはコンビカーに乗り

遊び始めたものの、

自分も牛乳飲む、と言い始め、

コンビカー遊びはすぐに

終わりました。

 

ただただ意固地になっていた

だけだったんですねー。

  

 

ですが、この時も

「こうすればいい」と

自分で考えてくれて、

それによって解決できたことが

嬉しかったですね。

 

 

 

 

お兄ちゃんだから我慢しなさい、とは言いたくない

 

 前述した2つのケンカについては、

お兄ちゃんに話を聞いたり、

どうすればいいかなーと

考えることを促したりしていたら

時間がかかりました。

 

ケンカ(その1)は平日の朝でしたから

保育園に行く時間も差し迫っていたし、

正直、のんびりと対応している場合では

ありませんでした。

 

ケンカ(その2)も平日の夕方で、

いろいろ片付けてご飯も作らなきゃ

いけない時に、

時間をかけて二人のケンカに

寄り添っていたら、

その後のご飯や風呂の時間が

遅くなりました。

 

ほんと、

時間にゆとりがないと、

こういうことに立ち会って

いくことは厳しいなと感じました。

 

全てに対応することは

できないけれど、

時間がないことを理由にして

「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい!」

「(弟)ちゃんに譲ってあげなさい!」

で片付けることはできるだけ避けたいなと

考えています。

 

また、 

正解が一つではない問題を

どうしたら解決できるか?と

自分で考えられる力を

つけてもらえるよう、

サポートして行きたいと

思っています。